冬の寒い時期が本番となる干し芋(ほしいも/ホシイモ)。
茨城県は、干し芋生産量全国一位を誇ります。
甘くて栄養価も高いほしいもは、子供のおやつやダイエット食品としても人気です。
今回は、美味しい干し芋の見分け方や食べ方、地元民が教える人気の銘柄をお伝えしたいと思います。
干し芋(ほしいも/ホシイモ)とは?
干し芋とは、蒸したサツマイモを乾燥させて作る日本の伝統的な食べ物です。
生産量がもっとも多い茨城県のひたちなか市では、乾燥させることから「乾燥芋」とも呼ばれています。
種類として、平たくスライスしたものを「平干し」、丸く切るとったものを「丸干し」と呼びます。
「平干し」が一般的。
「丸干し」は良質なサツマイモから僅かにしか作ることができないことから、とても貴重とされる。
美味しい干し芋の見分け方
美味しい干し芋の見分け方として、黄色の濃いものとされています。
ねっとりとした食感で、金色のように光るものを「飴色」と称し、もっとも美味しいと言われています。
最近は丸干しもなかなか出回らないため、飴色丸干しなどは私はとんと見かけていませんねぇ。
栄養価が高い
干し芋は、栄養価が高いことで知られています。
食物繊維、カリウム、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンC、マグネシウム、カルシウム、鉄分など。
更に、干し芋を作る際、干すことでサツマイモの栄養価を凝縮します。
これにより、通常のサツマイモより栄養価が高くなるとのことです。
ダイエットにも効果的
干し芋の栄養価としてもっとも注目されるのが、食物繊維が豊富な点です。
便秘解消やむくみ防止などダイエッターには嬉しい効果もあります。
勿論、栄養価が高い故に、食べ過ぎにはご注意を…!
ほしいもの美味しい食べ方
茨城在住で更に、干し芋の生産量がもっとも多いひたちなか市出身の私が思う「干し芋の美味しい食べ方」をお伝えします。
そのまま食べる
直売所などで購入して直ぐならばこの食べ方一択です。
作りたてで身も柔らかく、噛み切れないということもありません。
干し芋本来の味を楽しめるため、是非購入してすぐにでも食べて頂きたいものです。
オーブントースターで温める
購入してから少し時間が経ってしまうと硬くなります。
硬くなると、食感もモソモソとして美味しさに陰りが見えてくることも…。
それを復活させるのがオーブントースターです。
オーブントースターで1分半ほど温めなおすと柔らかくなり、また甘みも増します。
質のあまり高くない干し芋でも、オーブントースターで温またことで丸干しのような甘みが出るものもあります。
お手軽に”飴色丸干し風”を食べることができてお得ですよ♪
冷凍する
美味しい干し芋を購入できる時期が12月下旬ごろから2月くらいまでなので、買いだめなどをしがちです。
そんな時は冷凍がおすすめ。
冷凍すると食感が変わり、もっちりとしたものとなります。
更にオーブントースターなどで温めれば、先述したように甘みも増して旬が過ぎていても美味しく食べることができます。
バニラアイスと一緒に食べる
一般的なバニラアイスに添えるかたちで干し芋を食べるのが、実はとても合います!
ちょっとしたオシャレ感を出すこともできます。
馴染みがあるメニューとしてスイートポテトに生クリームホイップが添えられているような感覚です。
同じサツマイモの甘味であり、乳製品との相性が抜群だとご理解頂けましたでしょうか?
是非、試してみてください!
人気の銘柄
干し芋の銘柄というのは、主にサツマイモの品種のことです。
平干しや丸干し問わず、サツマイモの品種で甘みや食感、色味などが変わります。
紅はるか
もっともポピュラーで多くの直売農園さんで購入できる品種です。
物流としても多く出回っている為、安定した味で人気も高い銘柄。
玉豊(たまゆたか)
玉豊は直売農家さんで購入する場合は目にする機会もありますが、あまり市場には出回っていない印象です。
味わいは紅はるかよりもあっさりとした素朴な甘みを持っており、色味も暗め。
紅はるかを食べ慣れている私には、ちょっと物足りなさを感じました。
シルクスイート
私はこの干し芋を初めて食べた時、あまりの美味しさに衝撃を受けたのを覚えています。
飴色の見た目と柔らかな食感、そして口の中を駆け巡る「芋!!」というインパクト。
初めて食べたのは小学生の子供でしたが、紅はるかに飽きてきていた自分にはとても印象的な品種でした。
最近は行きつけ農園さんに置いてなくてちょっと寂しいです。
入荷されてました!美味しい♪(*´▽`*)
泉(いずみ)
もっとも希少種と言って良いでしょう、泉。
直売農園さんでは購入できますが、なかなかにレアです。
濃厚な甘みと黄金の飴色干し芋のキングオブほしいも(笑)
泉の丸干しを以前食べたことがありましたが、紅はるかの丸干しが普通の平干しに思えてしまうほどでした。
星きらり
最近干し芋界に登場したニューフェイスです。
此処2、3年ほどで見かけるようになりました。
甘みもあり、色味も黄色が濃く、紅はるかに似た食べやすい印象がある品種です。
金星
コチラも新顔さん。
今年初めて購入しましたが、とてもいい色合いで味も美味しく何より柔らかい。
購入から時間が経っていても、ねっとりとした美味しさが続いています。
うちの子供は金星がお気に入りです♪
おすすめ農家さん
私の行きつけや、地元での有名どころをお伝えします。
ほしいも村飛田勝治農園
私の行きつけです。
こじんまりとした直売所スペースと、建物奥では従業員さんによる梱包作業が行われています。
直売所の隣りにはキッズスペースもあり、幼児用滑り台やタンバリンなどの楽器などちょっとしたオモチャも置いてありますよ!
定番の紅はるかやたまゆたか、金星、ほしあかね、シルクスイートなど取り扱い。
直売所にてクロネコヤマト宅急便が利用することができます。
【営業シーズン】
冬期間(12月頃~翌3月頃まで)
【定休日】
月曜日(月曜祝日の場合は火曜日)
【営業時間】
平日9時30分~15時、土日9時~17時
幸田商店
茨城の干し芋で有名どころと言えば、幸田商店です。
テレビ番組『秘密のケンミンshow』のショウトドラマ『辞令は突然に…second season 〜奥様はさすらいの女子アナ編〜』にて、東京一郎の妻・はるみが就職したという設定で使われたのもコチラの商店さんでした。
実は地元民ですが、私は一度も立ち寄ったことがありません…(汗)
ですが、公式ホームページによると多くの干し芋と焼きいもを取りそろえているそうです。
まとめ
干し芋とは、蒸したサツマイモを乾燥させて作る日本の伝統的な食べ物であり、茨城県のひたちなか市が生産量9割のシェアを誇ります。
丸干しと平干しの二種類の形状をしており、丸干しは限られた芋からしか制作できないため大分レア!
美味しい干し芋は、飴色の黄色が濃いねっとりとしたもの!
栄養価が高いのでダイエットにもおすすめです。
◆美味しい食べ方◆
- そのまま食べる
- オーブントースターで温めて食べる
- 冷凍する
- バニラなど乳製品と合わせて食べる
自分好みの銘柄、農家さん、食べ方で楽しい冬の甘味をお楽しみくださいませ☆彡
それでは今回は此処まで!
また次回お会いしましょう(*´ω`)ノシ
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