自宅で簡単に始めることができるプランターを使った家庭菜園。
我が家でも畑を一から作るとなると、業者を入れないといけないくらいに手間が掛かるため、プランターにて家庭菜園を楽しんでいます。
ですが、プランターでの家庭菜園でモヤっとすることが一つ。
雑然と並べがちということ。
我が家の場合、オシャレなアプローチも広々とした芝生の庭もなく、駐車場と砂利の空きスペースのみ。
地方住みなので、車は無くてはならない必需品ともあって、駐車場がある分にはまったく困りません。
ですが、砂利の空きスペースは歩きづらいし、雑草も普通に生えてくるしで、ただただ見苦しい光景です。
そんなスペースにプランターを並べたところで、まったくオシャレではありません。
オシャレでオリジナリティー溢れるお庭づくり…憧れますよね。
そんな時に知った園芸アイテム【レイズドベッド】!!
今回は私の頭を悩ませる素人では手の施しようがなかったお庭を、劇的に変えてくれたレイズドベッドについてお伝えしたいと思います。
レイズドベッドとは?
レイズドベッドとは、地面の上に設置された浅いプランターボックスや園芸ベッドのことを指します。
地面の上に設置するだけなので、業者にお願いしないと整地もできないような場所でも使用できるのが嬉しいポイントですよね。
資材は一般的には木材、コンクリート、プラスチックなど。
レイズドベッドは、園芸愛好家やプロのガーデナーにとって非常に人気です。
レイズドベッドのメリット
レイズドベッドには、畑などの”地植え栽培”や、プランターでの”プランター栽培”にはないメリットがあります。
排水性、通気性に優れている
まずは排水性と通気性です。
レイズドベッドは通常、よく排水されるように設計されております。
それにより、土壌中の水分を気にすることなく、根腐れなどの問題を軽減できます。
またそれと同時に、通気性も優れていることから植物の根が酸素をより効果的に摂取することができるのです。
土壌管理がしやすい
レイズドベッドの土壌管理は、畑などの地植えよりも比較的簡単にできます。
新しい土壌を追加することや、土壌の質を改善することが容易で、肥沃な土壌を作りやすいです。
土壌が良ければ作物も良く育つ為、収穫量も向上するので良いこと尽くめです。
温度管理がしやすい
レイズドベッドは地上に位置するため、畑などの地植えよりも早く温まり、春の早い段階から作物を植えることができます。
また、冷地域では地植えとなる地下の土壌より効果的に保温することも可能です。
雑草対策がしやすい
レイズドベッドは周囲の地面よりも高いところにあるため、雑草の侵入を防ぎやすく、管理が容易です。
同じく地上に設置するタイプのプランターの場合、標準サイズのプランターだと夏場は雑草の伸びる速度が速いため、プランターの淵を越えるところまで育ちます。
それにより雑草の種が零れ落ち、プランター内の土壌が雑草まみれになることもしばしば…。
その点、レイズドベッドは物を選べばプランターよりも背の高い作りとなるため、雑草が育ちすぎるといった心配もありません。
勿論、雑草対策はするに越したことはありません。
除草シートを貼り、その上にレイズドベッドやプランターを置くことをおすすめします。
作業負担の軽減
レイズドベッドは一般的に腰の高さがあるため、庭仕事や作業がしやすく、しゃがむ体勢でも苦ではありません。
特に高齢者や私のように病弱で体力に制限のある人にとっては、とても快適な環境でしょう。
景観を管理しやすい
レイズドベッドは庭を美しい状態に保ち続けるのに最適です。
お庭のアクセントとして設置することで、レイズドベッドを中心に庭具や植物などの配置を行うことができます。
また、異なる高さや形状のレイズドベッドを組み合わせることで、オリジナリティーのある自分だけのお庭を作り出すことも可能です。
害虫と病害の管理がしやすい
畑などの地植えと異なり、レイズドベッドは地上にあるため、害虫や病害になりにくいです。
特に市民農園や借り農園の場合、隣近所の畑から害虫や病害を貰うことも少なくありません。
その点、プランター菜園やレイズドベッドは独立しているため、そう言った被害を防ぐことができます。
また、被害が発生した場合でも、特定のレイズドベッドを隔離しやすい場合もあります。
多様な植物育成
異なるレイズドベッドで異なる種類の植物を育てることができ、土壌条件を適切に調整することで、様々な植物に適した環境を提供できます。
野菜、花、ハーブ、果物などのさまざまな植物の栽培に使用でき、お庭の美化と収穫量の向上に貢献できることでしょう。
レイズドベッドのデメリット
良いこと尽くめかと言えばそうでもない、何事にも良いこともあれば悪いこともあります。
コストが掛かる
畑やプランターと比べて、レイズドベッドを建設するために必要な材料や資源のコストが掛かります。
木材、土壌、その他の必要な資材を購入することが必要で、初期費用が高いのが難点です。
時間と労力
レイズドベッドの設置や建設には、時間と労力が掛かります。
木材のカット、組み立て、土壌の充填、そして必要なメンテナンスなど手間が掛かる作業が必要です。
土壌の管理
レイズドベッドは地上の位置にあるため、土壌が通常よりも早く乾燥しやすくなります。
通気性と排水性には優れている反面、乾燥には気を遣わなくてはなりません。
土壌の温度
レイズドベッドは地上の位置にあるため、地植えなどの地下土壌よりも早く温まります。
これは早春に植物を育てるのには有利ですが、夏になると土壌の過熱が植物にとって影響を与える可能性があります。
夏場の土壌過熱の対策が必要です。
材料の劣化
使用される材料によっては、レイズドベッドの耐久性が問題になることがあります。
特に木材を使用する場合、腐食や劣化が問題になる可能性がありますので注意が必要です。
サイズと形状の制限
レイズドベッドは固定されるため、サイズや形状に制限があります。
庭園のデザインに合わせて自由に配置することが難しい場合も…。
適切なメンテナンスが必要
レイズドベッドを適切に管理しないと、メリットで上げられたことが全て無駄となってしまいます。
不適切な水やり方法はメリットである排水性と通気性を阻害し、土壌管理を怠ることにより劣化や病害虫の問題が発生するリスクが高まります。
また、レイズドベッドの資材によってはより劣化に気を配らなければなりません。
撤去が困難
レイズドベッドは直接地上に設置する園芸アイテムです。
そのため、撤去するにはレイズドベッド内の作物や土を取り除き、資材を解体しなくてはなりません。
サイズによっては一人で行うことも困難な可能性があります。
設置の際は、よく設置場所を検討してから年単位で移動しないことを計画してから実施してください。
レイズドベット設置の手順と注意点
レイズドベッドを設置する上で、幾つか注意すべき点があります。
手順に沿って注意すべき点をまとめました。
(1)場所の選定:日当たりの良い場所を選び、レイズドベッドのサイズと形状を決める。
(2)構築:木材、コンクリートブロック、プラスチックボードなどを用いて、レイズドベッドを作る。目安として一般的な大きさは【12インチから24インチ】が適していると言われている。
(3)排水対策:レイズドベッドの底に防水シートを敷いて水の漏れを防ぐ。
(4)土壌の追加:適切な園芸用土壌を追加し、平らにならし、希望の形状に整える。
(5)植物の植え付け:植物を選んでベッドに植え、必要に応じて水や肥料を与える。
(6)メンテナンス:水や肥料の管理、害虫や病気の監視、収穫のタイミングなどに注意を払う。土壌が劣化した場合、定期的に新しい土壌を追加すること。
上の画像は、レイズドベッドを置くに辺り、砂利の空きスペースを大改修したものです。
レイズドベッドが置かれたことで、アクセントとしてシンプルながらもメリハリのある庭に生まれ変わったように思えます。
今回のレイズドベッドはDiyにて自作しました。(コチラの記事に詳細あり)
それでは今回は此処まで!
また次回お会いしましょう(*´ω`)ノシ
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